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文献詳細

雑誌文献

検査と技術24巻10号

1996年09月発行

文献概要

トピックス

滑膜肉腫の染色体異常と分子生物学

著者: 吉田春彦1 長尾勝人2 井藤久雄2

所属機関: 1鳥取大学医療技術短期大学部衛生技術学科病理 2鳥取大学医学部病理学第1講座

ページ範囲:P.867 - P.868

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はじめに
 ヒト肉腫は中胚葉の間葉組織に起原を有する悪性腫瘍である.発生頻度は低いが,体のどこにでも生じ,また低年齢層から高年齢層のどの年代にも発生する.臨床病理学的には発生部位と年齢により,肉腫の種類が異なることが知られている.組織学的には,肉腫は母組織との類似性によって分類・整理され,それぞれの腫瘍グループで組織亜型が区別されている.その理由は,肉腫の種類,亜型によって悪性度,予後が異なり,治療(手術)の方法が異なってくるからである.したがって,肉腫の診断には迅速性と正確性が病理医に求められ,日常の組織検査のほかに電子顕微鏡による検査,酵素抗体法による免疫染色が補助診断法として利用されてきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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