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文献詳細

雑誌文献

検査と技術24巻11号

1996年10月発行

文献概要

トピックス

Epstein-Barrウイルスと癌

著者: 水柿雄三1 高田賢蔵1

所属機関: 1北海道大学医学部癌研究施設ウイルス部門

ページ範囲:P.966 - P.967

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 Epstein-Barrウイルス(EBV)は,1964年にEpsteinとBarrらによりバーキットリンパ腫(Burkitt's lymphoma;BL)由来の培養細胞から発見されたヘルペスウイルス科に属するDNAウイルスである1)
 発見当初,ヒトの癌においてウイルスの関与が初めて示唆されたケースとして注目を集めた.その後BLや上咽頭癌(nasopharyngeal carcinoma;NPC)の発症に密接に関与していることが示されている.EBVは成人までにほぼ100%のヒトが唾液を介して経口感染し,終生潜伏するウイルスで,潜伏感染細胞はB細胞とされている.通常は不顕性感染であるが,急性感染症として伝染性単核症を引き起こすウイルスとしてよく知られている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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