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IgA腎症の免疫学的検査
著者: 藤井謙裕1
所属機関: 1奈良県立医科大学第1内科
ページ範囲:P.967 - P.969
文献購入ページに移動はじめに
IgA腎症は,糸球体メサンギウム域へのIgAを主体とする免疫グロブリン沈着を特徴とする糸球体腎炎であり,その確定診断には蛍光抗体法や酵素抗体法などの免疫学的手法でのIgAの糸球体内沈着を証明することが必要である.言い換えると,IgA腎症は主としてIgA関連の免疫複合体によって惹起されるのであり,この複合体が組織障害の原因になっているものと考えられている1).現在までに,IgA腎症の成因に関する免疫学的異常については幾多の検討がなされてきた.
本稿では,IgA腎症に関連する免疫学的特徴について概説する.
IgA腎症は,糸球体メサンギウム域へのIgAを主体とする免疫グロブリン沈着を特徴とする糸球体腎炎であり,その確定診断には蛍光抗体法や酵素抗体法などの免疫学的手法でのIgAの糸球体内沈着を証明することが必要である.言い換えると,IgA腎症は主としてIgA関連の免疫複合体によって惹起されるのであり,この複合体が組織障害の原因になっているものと考えられている1).現在までに,IgA腎症の成因に関する免疫学的異常については幾多の検討がなされてきた.
本稿では,IgA腎症に関連する免疫学的特徴について概説する.
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