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文献詳細

雑誌文献

検査と技術24巻13号

1996年12月発行

文献概要

検査データを考える

喫煙による呼吸機能障害

著者: 川根博司1

所属機関: 1川崎医科大学呼吸器内科

ページ範囲:P.1139 - P.1142

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はじめに
 喫煙は単一で予防できる病気と死亡の主要な原因であることが指摘されている.喫煙は全身のいろいろな臓器に障害をもたらすが,気道や肺胞は直接タバコの煙に曝露されるわけであるから,特に影響を受けやすいのは当然であろう.すなわち,喫煙は呼吸機能障害を招来するばかりでなく,防御機能,代謝機能など非呼吸機能の障害をもきたして,呼吸器系の疾患に罹患しやすくする.
 ここでは,まずタバコ煙の成分について触れ,それらが呼吸器系に及ぼす影響を述べる.次いで,喫煙による呼吸機能障害について自験例を紹介しながら解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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