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文献詳細

雑誌文献

検査と技術24巻2号

1996年02月発行

文献概要

技術講座 病理

髄液の細胞検査

著者: 𠮷村英雄1

所属機関: 1大阪大学医学部附属病院病理部

ページ範囲:P.121 - P.126

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新しい知見
 脳脊髄液(以後,髄液と略す)中の細胞は変性しやすく,塗抹標本上で細胞形態を観察することは困難であったが,細胞保持の良好な塗抹標本作製法が考案されて以来,髄液中の細胞形態の解析が可能になった.そして,電子顕微鏡や免疫細胞化学的手法を用いた形態と機能の両面からの詳細な検討も加えられ,腫瘍性髄膜炎における腫瘍細胞の検出や,白血病の治療効果や再発の有無の判定をはじめ,迅速で的確な対応を必要とする中枢神経系の感染症例においても,髄液細胞の動態が臨床病期を反映することが確認され,髄液の細胞検査は各種の神経疾患の診断,治療に必須の検査となっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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