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技術講座 生理
まれな心電図の読みかた[1]洞不全症候群
著者: 石川利之1
所属機関: 1横浜市立大学医学部附属浦舟病院第二内科
ページ範囲:P.135 - P.143
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洞不全症候群は高齢者に多く,社会の高齢化に伴い増加するものと思われる.洞不全症候群があっても,常に心電図異常を示すわけではないので,疑わしい症状がある場合,繰り返しホルター心電図をとる必要がある.まれに突然死があるものの,洞不全症候群の生命予後は比較的良好とされており,むしろ,QOL(quality of life)の低下や,失神による事故が問題となる.洞不全症候群にはしばしば心房細動が合併し,心臓起源の脳塞栓症を高率に起こすことも問題である.
従来の心房,心室の協調性のない非生理的な心室ペーシングでは必ずしも自覚症状は改善せず,心房細動の発生,脳塞栓症の予防は困難である.心房,心室の協調性の保たれた,生理的ペーシング(心房ペーシングや心房心室順次ペーシング)により改善することが期待されている.
洞不全症候群は高齢者に多く,社会の高齢化に伴い増加するものと思われる.洞不全症候群があっても,常に心電図異常を示すわけではないので,疑わしい症状がある場合,繰り返しホルター心電図をとる必要がある.まれに突然死があるものの,洞不全症候群の生命予後は比較的良好とされており,むしろ,QOL(quality of life)の低下や,失神による事故が問題となる.洞不全症候群にはしばしば心房細動が合併し,心臓起源の脳塞栓症を高率に起こすことも問題である.
従来の心房,心室の協調性のない非生理的な心室ペーシングでは必ずしも自覚症状は改善せず,心房細動の発生,脳塞栓症の予防は困難である.心房,心室の協調性の保たれた,生理的ペーシング(心房ペーシングや心房心室順次ペーシング)により改善することが期待されている.
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