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病気のはなし
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新しい知見
脳腫瘍の診断はCTやMRIなどの画像技術の進歩により飛躍的に向上したが,その治療の本幹をなす手術は,約30年前に手術顕微鏡が導入されて以来その本質はさほど変化していない.確かに髄膜腫のような良性腫瘍へのアプローチは,頭蓋底手術といったより積極的方法が採られるようになり治療成績の向上が認められたが,神経膠腫を中心とする悪性脳腫瘍の治療成績はここ15年以上変わっていない.
一方,モノクローナル抗体を用いた病理診断から悪性度に応じた治療の選択,内視鏡を用いたより低侵襲手術,ガンマナイフを用いた放射線療法,さらには遺伝子治療など新しい試みがなされ,今後悪性神経膠腫の治療成績向上につながるものと期待される.
脳腫瘍の診断はCTやMRIなどの画像技術の進歩により飛躍的に向上したが,その治療の本幹をなす手術は,約30年前に手術顕微鏡が導入されて以来その本質はさほど変化していない.確かに髄膜腫のような良性腫瘍へのアプローチは,頭蓋底手術といったより積極的方法が採られるようになり治療成績の向上が認められたが,神経膠腫を中心とする悪性脳腫瘍の治療成績はここ15年以上変わっていない.
一方,モノクローナル抗体を用いた病理診断から悪性度に応じた治療の選択,内視鏡を用いたより低侵襲手術,ガンマナイフを用いた放射線療法,さらには遺伝子治療など新しい試みがなされ,今後悪性神経膠腫の治療成績向上につながるものと期待される.
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