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LCR法によるクラミジアの検査
著者: 萩原敏且1
所属機関: 1国立予防衛生研究所感染症疫学部リケッチア・クラミジア
ページ範囲:P.479 - P.480
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クラミジア(Chlamydia trachomatis)は尿道炎や子宮頸管炎など性感染症(sexually transmitted disease;STD)の主要な起因菌であることから,臨床診断法が種々開発されているが,ligase chain reaction(LCR)法もその1つである.LCR法はpolymerasechain reaction(PCR)法と同様にクラミジア遺伝子の検出を目的としているが検出方法が異なる.すなわち,LCR法は標的とするDNAの塩基配列にそれぞれ2対のオリゴヌクレオチド(プローブ)を用いて検体中のDNAとハイブリダイズさせ,2本鎖とした後,1対のプローブの切れ目をリガーゼで修復して新しい1本のオリゴヌクレオチドとするもので,標的とするDNAの全域に相補的なプローブを複製・増幅して検出する方法である.以下にアボット社で開発したLCRChlamydia(国内ではダイナボット(株)が取り扱っている)を中心に,LCR法の測定原理およびその有用性について紹介する.
クラミジア(Chlamydia trachomatis)は尿道炎や子宮頸管炎など性感染症(sexually transmitted disease;STD)の主要な起因菌であることから,臨床診断法が種々開発されているが,ligase chain reaction(LCR)法もその1つである.LCR法はpolymerasechain reaction(PCR)法と同様にクラミジア遺伝子の検出を目的としているが検出方法が異なる.すなわち,LCR法は標的とするDNAの塩基配列にそれぞれ2対のオリゴヌクレオチド(プローブ)を用いて検体中のDNAとハイブリダイズさせ,2本鎖とした後,1対のプローブの切れ目をリガーゼで修復して新しい1本のオリゴヌクレオチドとするもので,標的とするDNAの全域に相補的なプローブを複製・増幅して検出する方法である.以下にアボット社で開発したLCRChlamydia(国内ではダイナボット(株)が取り扱っている)を中心に,LCR法の測定原理およびその有用性について紹介する.
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