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病気のはなし
ウイルス性下痢症
著者: 荒木和子1 篠崎立彦2
所属機関: 1帝京大学医学部小児科 2春日部東部病院小児科
ページ範囲:P.492 - P.497
文献購入ページに移動これまで数々の下痢症の病因ウイルスが電子顕微鏡で発見されてきた.また免疫学的および分子生物学的手法により,各ウイルスについて多くのことが明らかになってきた.乳幼児ではロタウイルスによる冬期乳幼児下痢症が最も多い.このほか代表的なウイルスとして,小型球形ウイルス群,腸管アデノウイルス,アストロウイルスなどがある.学童,成人に多い流行性嘔吐下痢症は小型球形ウイルスによって起こる.
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