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文献詳細

雑誌文献

検査と技術24巻6号

1996年06月発行

文献概要

生体のメカニズム 凝固・線溶系・2

凝固阻害機構

著者: 櫻川信男1

所属機関: 1富山医科薬科大学医学部臨床検査医学

ページ範囲:P.526 - P.528

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はじめに
 血液は身体の末端部分までよどみなく流動して生命を維持する.血管障害によって出血すると該部にトロンビン産生が惹起されて止血に作動するが,この反応が過剰に起こると血栓形成がみられることになるので,これを阻止する機構が発動して血栓形成を阻止し,他方,微小血栓を溶解するために該部から組織プラスミノゲン・アクチベータが放出される.これに関与するものは血管内皮細胞に存在する以下の要因がある.
 凝固系:1.グリコサミノグリカン(glycosaminoglycans;GAG)とアンチトロンビン(antithrombin:AT)およびヘパリンコファクターII(heparin cofactor II;HC II),2.後天性阻害因子〔ループスアンチコアグラント(lupus anticoagulant;LA)など〕,3.トロンボモジュリン(thrombomodulin;TM)とプロテインC(protein C;PC)およびプロテインS(protein S;PS)など.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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