文献詳細
文献概要
トピックス
DNA診断の完全自動化システム
著者: 萩原久1
所属機関: 1東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター
ページ範囲:P.539 - P.543
文献購入ページに移動はじめに
DNA鎖中の変異を塩基配列レベルで検出することは,現在DNA診断を行う最終的な確認技術としてとらえられている.この塩基配列決定技術は工程が煩雑であり,得られるデータは実験従事者の経験によるところが大きい.このようなデータ精度の不確定さは,検査技術として汎用化しルーチンに使用するには問題がある.そこでわれわれは高いデータ精度と均一化を目ざしてその自動化を試みた.本稿では,DNA鎖中の変異を100%検出できる方法であるorphan peak analysis(OPA法)1)をベースとした,サンプル処理の自動化および検出データの自動解析法について紹介する.
DNA鎖中の変異を塩基配列レベルで検出することは,現在DNA診断を行う最終的な確認技術としてとらえられている.この塩基配列決定技術は工程が煩雑であり,得られるデータは実験従事者の経験によるところが大きい.このようなデータ精度の不確定さは,検査技術として汎用化しルーチンに使用するには問題がある.そこでわれわれは高いデータ精度と均一化を目ざしてその自動化を試みた.本稿では,DNA鎖中の変異を100%検出できる方法であるorphan peak analysis(OPA法)1)をベースとした,サンプル処理の自動化および検出データの自動解析法について紹介する.
掲載誌情報