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文献詳細

雑誌文献

検査と技術24巻7号

1996年06月発行

増刊号 感染症検査実践マニュアル

Ⅲ.検査に必要な患者情報

検査に必要な患者情報

著者: 茂籠邦彦1

所属機関: 1滋賀医科大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.40 - P.43

文献概要

はじめに
 感染症の診断と治療には,原因微生物の検出が必要である.したがって,臨床細菌検査では感染症患者から原因菌を検出し,臨床医の診断と治療に対し適切な情報を迅速に提供することである.
 まず,細菌検査を始めるに当たっては,検査材料から原因菌を分離することである.それには適切な培養条件と培地が必要で,この条件が満たされなければ原因菌を分離することは困難である.依頼時の伝票に検査目的,臨床所見,海外渡航歴,検索希望菌種などの感染症に関連した情報が得られれば,原因菌となる病原菌を事前に推定できることもあり,より適切な条件で検査を進めることができる.また,分離菌に対する起因菌か否かの決定については,最終的には臨床医の判断が基本であるが,検査室にとっても分離菌の臨床的意義を考える場合に患者情報が不可欠である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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