icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術24巻7号

1996年06月発行

増刊号 感染症検査実践マニュアル

Ⅴ.各種検査法の特徴とその適応と限界

3.免疫学的検査

著者: 望月照次1 中村良子2

所属機関: 1昭和大学医学部附属藤が丘病院中央臨床検査部 2昭和大学医学部附属藤が丘病院臨床病理科

ページ範囲:P.74 - P.76

文献概要

 感染症の診断に最も重要なことは“病原体の検出”である.しかし,病原体の検出は“培養”を必要とし,検査結果を得るのに長時間を要する.そこで,臨床側は患者の症状に基づいて感染症の有無を判断,推察し,直ちに抗生物質の投与などの治療を開始することが多い.このような現状から,より正確な診断と治療を実施するために病原体の感染の有無,感染状態の把握を直接あるいは間接的に,しかも迅速に証明することが要望されている.
 病原体の迅速な証明方法の1つに抗原抗体反応を利用した免疫学的手法がある.感染症の免疫学的検査法は表に示すように,病原体の菌体または菌体からの産生物質を特異抗体の使用により検出する方法,すなわち“抗原検出”と,病原体により産生された抗体を特異抗原の使用により検出する“抗体検出”に大別される1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら