icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術24巻7号

1996年06月発行

文献概要

増刊号 感染症検査実践マニュアル Ⅵ.感染症とその検査法

1.呼吸器感染症 4)結核と非定型抗酸菌症

著者: 斎藤肇1

所属機関: 1国立多摩研究所

ページ範囲:P.95 - P.100

文献購入ページに移動
はじめに
 先進工業諸国における結核は年とともに順調に減少し,もはや過去の疾患として人々の関心は薄らぎ,軽視されがちであったが,近年になってその鈍化あるいは増加傾向すらみられるようになり,その一因としてHIV感染との相関が明らかにされている.さらに,とりわけ米国において,AIDS患者における多剤耐性結核菌の出現あるいはそれによる結核の集団発生やMycobacterium avium complex(MAC)による日和見感染は極めて重要な問題として学界の関心を集めているところである.
 上述したような背景に立って結核ならびに非定型(非結核性)抗酸菌症にまつわる諸問題,とりわけこれらの感染症の細菌学的検査法を取り上げ,その現状と問題点について解説したい.なお,誌面が限られているため,検査操作法の詳細については原著を参照されたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら