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文献詳細

雑誌文献

検査と技術24巻7号

1996年06月発行

増刊号 感染症検査実践マニュアル

Ⅵ.感染症とその検査法

12.菌血症・感染性心内膜炎

著者: 小林芳夫1

所属機関: 1慶應義塾大学病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.155 - P.158

文献概要

■主要疾患と病原体
 血液中から菌を検出する疾患ならびに病態は図1に示した.血液培養検体から検出される菌はこのいずれかの疾患あるいは病態から検出される菌である.細菌検査室においては血液培養を行うに際しこれらの疾患や病態を熟知しておく必要がある.
 まず広義の菌血症から解説すると,血液は本来無菌である.したがって血液培養により菌が検出された場合にはとにかく広義の菌血症(bacteremia)と呼ぶことになる.一過性菌血症(transient bacteremia)とは例えば扁桃摘出術や抜糸後に血中に菌を証明するが,悪寒・戦慄・発熱などの症状が非常に軽微であるか,あるいはこれらの症状を欠くものをいう.この場合には継続して菌を証明することはない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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