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文献詳細

雑誌文献

検査と技術24巻7号

1996年06月発行

増刊号 感染症検査実践マニュアル

Ⅵ.感染症とその検査法

15.レプトスピラ・ボレリア感染症

著者: 川端眞人1

所属機関: 1神戸大学医学部医学研究国際交流センター

ページ範囲:P.167 - P.170

文献概要

はじめに
 Leptospira属,Borrelia属,さらに梅毒の病原体が含まれるTreponema属は細長く,柔軟な,らせん状の基本形態で活発に運動するスピロヘータの仲間である.Treponema感染による梅毒はSTD(性感染症)として扱われる.Leptospira感染であるレプトスピラ症とBorrelia感染であるライム病はともに人畜共通感染症で,野生動物や節足動物が感染サイクルに関与しており,国内では風土病とされている.これら2つの感染症は頻度の高い疾患ではないが,流行が予測される地域では感染者と遭遇する可能性があり注意が必要である.LeptospiraおよびBorrelia感染は流行地域と流行時期には一定の原則があるため,その理解が診断の重要なポイントとなる.
 本稿ではこれら2種の感染症の病原体および臨床像の概要を述べ診断法を解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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