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文献詳細

雑誌文献

検査と技術24巻7号

1996年06月発行

文献概要

一口メモ

ペニシリン耐性肺炎球菌

著者: 郡美夫1

所属機関: 1千葉市立病院検査科

ページ範囲:P.210 - P.210

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 1970年代後半よりペニシリン耐性肺炎球菌(PRSP)が各国で分離されて以来,わが国においても,年々増加の傾向が指摘され,さらには本菌による重症感染例も報告されるようになった.
 PRSPの分離頻度は,当院で微量液体希釈法による最小発育阻止濃度(MIC)の測定を始めた1986年から1989年までには20%前後であった耐性率も1992年には48%,1993年55%,1994年52%と増加傾向を示している.また,ペニシリンG(PCG)のMIC値が1μg/ml以上の株が初めて検出されたのは1989年であり,それ以降,耐性株のうち1μg/ml以上の株が占める割合は,1992年には30%,1993年には53%,そして1994年では74%と増加している.しかし4μg/mlの株はわずか2例のみであり,それ以上の株は分離されていない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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