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文献詳細

雑誌文献

検査と技術24巻7号

1996年06月発行

増刊号 感染症検査実践マニュアル

Ⅶ.抗菌薬の抗菌力試験

8.嫌気性菌の感受性試験

著者: 渡邉邦友1

所属機関: 1岐阜大学医学部附属嫌気性菌実験施設

ページ範囲:P.259 - P.261

文献概要

はじめに
 ヒトの皮膚や粘膜に存在する固有細菌叢の中の数十種類の嫌気性菌は,今日臨床で遭遇する全身至る所の感染症で高率に,いわゆる好気性菌とともに潜在性の病原性を発揮している.
 嫌気性菌の各種化学療法薬(以後,薬剤と称する)に対する感受性は予言可能で,個々の患者からの分離菌の薬剤感受性試験はいちいち実施しなくても済ますことができるという考えが通用していた時期もあった(?)が,最近の研究により感染巣から分離される嫌気性菌の菌種およびそれらの薬剤感受性も極めて多様であることが明らかとなってきた.適切な部位から適切な採取法で採取されたものであれば,個々の患者の分離菌の薬剤感受性試験を行う必要性が高まったといえる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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