icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術24巻7号

1996年06月発行

文献概要

増刊号 感染症検査実践マニュアル Ⅹ.技術講座

8.糸状菌の同定

著者: 西村和子1

所属機関: 1千葉大学真核微生物研究センター

ページ範囲:P.324 - P.329

文献購入ページに移動
 病原真菌は,その形態により酵母と糸状菌に分けられ,それらの同定法にも大きな違いがある.酵母菌種は単細胞性で,形態に大差がないため,同定には主に生理生化学的および血清学的方法が用いられている.一方,糸状菌の同定は依然として主に形態学的性状に基づいている.それゆえ,糸状菌の同定には菌学の知識と経験が必要であるが,内臓あるいは深部組織の真菌感染症の原因となる菌種は限られているので,ここでは医学的に重要な糸状菌菌種と,感染組織内や特殊な培養で酵母形であるが,通常の培養では菌糸形となる2形性真菌(Sporothrix schenckii,輸入真菌5菌種)に絞り込み,同定する方法を解説する(表1).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら