文献詳細
増刊号 感染症検査実践マニュアル
Ⅹ.技術講座
文献概要
はじめに
細菌感染症の発症機序には,大きく分けて細菌の産生する毒素(細菌毒素)が感染発症の主原因と考えられているものと,細菌の組織侵入性が発症に必須と考えられているものがある.最近の研究の進展により,細菌毒素が細菌感染症の病態に関与している例が明らかになってきた1).このような例では,患者から分離された細菌を真の起病菌と同定するために,特異的な細菌毒素の産生性を証明することが必要となる.また,特異的な毒素を臨床検体中に直接検出できれば起病菌を迅速に同定することも可能である.
細菌感染症の発症機序には,大きく分けて細菌の産生する毒素(細菌毒素)が感染発症の主原因と考えられているものと,細菌の組織侵入性が発症に必須と考えられているものがある.最近の研究の進展により,細菌毒素が細菌感染症の病態に関与している例が明らかになってきた1).このような例では,患者から分離された細菌を真の起病菌と同定するために,特異的な細菌毒素の産生性を証明することが必要となる.また,特異的な毒素を臨床検体中に直接検出できれば起病菌を迅速に同定することも可能である.
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