icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術24巻8号

1996年07月発行

文献概要

生体のメカニズム 凝固・線溶系・3

線溶機序・線溶阻止機序

著者: 緇莊和子1 福武勝幸1

所属機関: 1東京医科大学臨床病理学教室

ページ範囲:P.647 - P.650

文献購入ページに移動
 血管の破綻により出血すると,血管の収縮,血小板の粘着・凝集,血液凝固の活性化によるフィブリン血栓の形成といった一連の反応で止血される.そして血管の修復に伴い,フィブリン血栓は速やかに溶解される.このフィブリンが溶解される現象を線維素溶解現象(線溶;fibrinolysis)と呼ぶ.血栓のために閉塞あるいは狭窄した血管の血流は,線溶系の亢進により再開通し,血液循環は正常に回復する.ここでは主に血液中における線溶系について概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?