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文献詳細

雑誌文献

検査と技術24巻8号

1996年07月発行

文献概要

検査法の基礎検討のしかた 臨床化学検査・7

測定値の正確さの評価試験

著者: 雲類鷲雄一1 白井秀明2 桑克彦3

所属機関: 1総合病院水戸協同病院検査科 2鹿島労災病院検査科 3筑波大学医療技術短期大学部

ページ範囲:P.657 - P.661

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 ユーザーの基礎検討は,メーカーでの基礎特性データを実践的に確認することである.ここでは,認証標準物質を用いる測定値の正確さの評価試験と校正方法について示す.
 日常検査法による測定値の正確さの評価試験には,標準物質を用いた標準を測定する方法と,実用基準法などの基準となる測定法との相関分析による方法とがある1).前者の方法が,実用性に優れている.一方,基準となる測定法との相関分析による方法は,多数の試料を用いて基準の測定法(評価基準測定法)と評価したい測定法(評価対象測定法)による測定値から,回帰式を求めて評価対象法の正確さを評価する.このとき用いる評価基準測定法は,実用基準法(reference method)か常用基準法(consensus method)であり,これらは通常用手法で行われる.このため,測定技術に習熟していないと信頼性のある結果は得られず実用的ではないので,一般の検査室では用いない1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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