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技術講座 生理
小児の誘発電位—[2]聴覚誘発電位
著者: 稲垣真澄1 加我牧子2
所属機関: 1国立精神・神経センター精神保健研究所精神薄弱部診断研究室 2国立精神・神経センター精神保健研究所精神薄弱部
ページ範囲:P.729 - P.736
文献購入ページに移動聴覚誘発電位はコンピュータの進歩により末梢聴覚器の電位から大脳聴覚皮質反応まで計測可能になった.また,最近は認知など高次脳機能の評価に内因性誘発電位である事象関連電位が用いられ始めている.
小児ではこれらの誘発電位が潜時や振幅の発達変化を示しながら成熟していく.事象関連電位を含めた聴覚誘発電位は聴力障害や中枢神経病態把握の一手段として有用で,特に小児科領域では学習障害や精神遅滞などの発達障害児に対して,今後臨床応用の機会が増えるものと思われる.
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