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文献詳細

雑誌文献

検査と技術24巻9号

1996年08月発行

文献概要

マスターしよう検査技術

風疹ウイルス抗体検査法

著者: 巴山顕次1 深沢糾1 永井広子1

所属機関: 1(株)エスアールエル

ページ範囲:P.741 - P.752

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 風疹(rubella)は,RNAウイルスのトガウイルスグループの感染によって起こる発疹性疾患である.臨床的診断は,発熱,リンパ節腫脹,発疹を主徴とする小児急性発疹症である.妊婦が妊娠初期に風疹ウイルスに感染すると先天性風疹症候群児を出生する.風疹の確定診断は,風疹ウイルスに感染した患者の急性期(発疹出現3〜5日以内)と回復期(7日〜14日後)のペア血清による風疹ウイルス抗体測定がある.風疹ウイルス抗体は,表1に示すように,いろいろな検査法がある.最もよく利用されているのが,赤血球凝集抑制試験(hemagglutination inhibition test;HI),酵素免疫測定法(enzyme immunoassay;EIA,ELISA)の2法である.
 本稿ではこの2法の検査手順について解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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