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文献詳細

雑誌文献

検査と技術24巻9号

1996年08月発行

文献概要

トピックス

64チャネル脳波計測用センサ

著者: 福住伸一1 小杉道夫2

所属機関: 1NEC情報メディア研究所 2NEC情報メディア研究所医療機器事業部

ページ範囲:P.767 - P.769

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■多チャネル脳波計測の重要性と問題点
 近年,コンピュータや信号処理技術の急速な進歩により,パソコンなどによる多チャネル脳波の計測・解析・表示が可能となってきた1).数十個から100個を超える電極を通じて大量の脳波データを一度に収集し2),頭皮上の等電位分布3)や脳内等価電流双極子推定1)などの解析技術を適用することにより,人間の認知過程や心身状態などの高次脳機能を高速に,しかもわかりやすく示すことができる.
 多チャネル脳波計測・解析・表示技術は,脳科学を発展させる強力なツールとなり得るばかりでなく,臨床検査にも有効であると考えられる.この統合技術の中で,多チャネル脳波計測を実現するためには,多数の電極を,確実に,短時間で,しかも安定した低い抵抗値(5kΩ以下4))で装着することが必要不可欠である.しかしながら,従来の脳波用皿電極を用いた電極装着手法で多数の電極を装着すると,装着中の時間経過によるペーストの乾燥,電極線同士の絡み合い,ペースト同士の接触,などの不具合いが生じやすい.これらのことは,データにノイズが入り込むばかりでなく,検査準備に長時間を要し,被検者に苦痛を強いることになる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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