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文献詳細

雑誌文献

検査と技術25巻10号

1997年09月発行

文献概要

病気のはなし

IgA腎症

著者: 富野康日己1

所属機関: 1順天堂大学医学部腎臓内科学講座

ページ範囲:P.806 - P.811

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新しい知見
 最近,糸球体メサンギウム細胞の表面にはIgAを結合するレセプター(Fcαレセプター)の存在することが明らかにされた.γ鎖は,α鎖と会合することで情報を細胞の内部へ伝達するうえで重要である.この系でIgA腎症の発症を考えると,Fcαレセプターに沈着するものは必ずしも免疫複合体である必要はなく,二量体もしくは多量体のIgAの結合・沈着によっても炎症は起こると考えられる.これは大変興味深い知見である.
 なお,免疫複合体疾患としてのIgA腎症には以下の特徴がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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