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文献詳細

雑誌文献

検査と技術25巻10号

1997年09月発行

文献概要

日常染色法ガイダンス 中枢神経系の日常染色—ホルツァーのグリア線維染色法

ホルツァー染色

著者: 髙椋充1

所属機関: 1東京都立府中病院検査科

ページ範囲:P.856 - P.858

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目的
 中枢神経系(central nervous system;CNS)になんらかの破壊が起こると,その修復は間葉系と星状膠細胞によって行われるが,CNSでは前者は乏しいので,後者による修復が重要となる.膠細胞性修復過程において膠線維は星状膠細胞によって産出され,破壊された組織を補う.正常でも年齢が進むにつれ,脳の部位によってみられるが,種々の病的機転,特に慢性疾患の場合,膠線維の増生(fibrous gliosis)が強く起こる.ホルツァー(Holzer)染色は,このような反応性に増えた星状膠細胞の突起膠線維を鮮やかに染め,病巣を明瞭に示すのが特徴である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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