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文献詳細

雑誌文献

検査と技術25巻10号

1997年09月発行

文献概要

検査法の基礎検討のしかた 微生物検査・1

塗抹染色検査,培養検査

著者: 木下承晧1

所属機関: 1神戸大学医学部附属病院中央検査部

ページ範囲:P.867 - P.870

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はじめに
 微生物検査での染色液や培地の導入には種々の検討を必要とする.これらの評価法については,一部で品質基準法があるが,多くは定まった評価法が確立されていないため,ルーチン検査と同時に並行して行うべきである.しかし,期間が長期になることや検査材料が入手できないことなど,十分に対応できない場合が多い.そのため,一部は基準菌株や保存菌株に負うところが多くなる.保存菌株は変異の可能性が高いため,典型的な特徴を維持した菌株を用いるべきである.検討には製造者の成績および文献を参考にしたうえで,実用性,安定性,信頼性のほか,品質管理および精度管理を加味して行う.
 基準菌株:個々の分類群の代表で,表現型,性状など命名者により詳細に記述された永久保存菌名をいう.菌株の分与は公的な菌株保存機関で誰にでも行える.保存機関にはAmerican Type Culture Collection(ATCC),National Collection of Type Cultures(NCTC),理化学研究所内系統保存施設(Japan Collection of Microorganisms;JCM)などがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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