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各種体液の超微量CRP測定とその臨床病理学的意義
著者: 尾鼻康朗1 竹中清悟2 古田格1
所属機関: 1近畿大学医学部臨床病理学 2近畿大学医学部附属病院中央臨床検査部
ページ範囲:P.882 - P.884
文献購入ページに移動CRP(C-reactive protein;C反応性蛋白)は,主に炎症,腫瘍および組織破壊により血清中に出現する急性期反応性物質として日常検査に汎用されている.CRPの測定法としては,従来は毛細管内沈降法などの定性ないし半定量法が日常検査法として用いられてきたが,その後,免疫比濁法などの定量法が開発され,日常診療におけるCRPの占める役割はますます大きなものとなった.さらに近年では,超微量域のCRP測定法として,ラテックス近赤外線比濁法,enzyme immunoassay(EIA)法,enzyme-linked immunoadsorbent assay(ELISA)法,radioimmunoassay(RIA)法,およびcounting immunoassay(CIA)法などが考案された.それに伴い,従来mg/dlのレベルでしか測定できなかったCRPをng/mlの超微量レベルで測定することが可能となり,これまで不明確であった髄液,尿および穿刺液などの各種体液中の微量CRPを正確に測定することが可能となり,その臨床意義についての報告もされるようになってきた1,2).
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