icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術25巻11号

1997年10月発行

文献概要

技術講座 生理

高齢者にみられる不整脈

著者: 三田村秀雄1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部呼吸循環器内科

ページ範囲:P.937 - P.943

文献購入ページに移動
新しい知見
 加齢に伴う心筋や刺激伝導系の変性や,自律神経バランスの変化などによって高齢者では心房細動/粗動や,洞結節機能不全,房室ブロックなどが多く観察される.高齢者では不整脈に伴う症状が少なかったり非典型的なこともあり,気づかれにくい反面,不整脈の結果,脳梗塞や心不全などの重篤な合併症をきたすことも多い.また,めまい,失神は骨折などの外傷を招き,著しくQOLを低下させることにつながる.高齢者に対する薬物療法では,催不整脈作用,陰性変力作用,その他の副作用が問題となるが,最近では高周波力テーテルアブレーションのような非薬物療法で対応できる不整脈の種類が増えつつあり,抗不整脈薬は限られた症例に注意深く投与すべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら