文献詳細
文献概要
日常染色法ガイダンス 結合組織の日常染色
アザン染色
著者: 大塚俊司1
所属機関: 1日本医科大学附属第二病院病理部
ページ範囲:P.947 - P.950
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アザン染色は,本来マロリーが考案した酸性フクシンを用いる膠原線維染色法(マロリー染色)をハイデンハインが改良したもので,アザン・マロリー染色ともいう.これは酸性フクシンの代わりにアゾカルミンGを使用したもので,マロリー染色と同様に,膠原線維,細網線維などをアニリン青で青色に,筋線維や細胞核などをアゾカルミンGで赤色に染める.膵ランゲルハンス島などの細胞内分泌顆粒,硝子滴変性,線維素などの病的産物を染め出す点においても効果的な染色法である.しかし,アザン染色はマッソン染色に比べ,染色に長時間を要することおよびオレンジGの染色性が劣っているなどの難点が多く,現在では,マッソン染色が多く用いられている.ここではアザン・マロリー染色原法と短時間で染色可能なアザン染色変法を比較し,染色理論についても記す.
アザン染色は,本来マロリーが考案した酸性フクシンを用いる膠原線維染色法(マロリー染色)をハイデンハインが改良したもので,アザン・マロリー染色ともいう.これは酸性フクシンの代わりにアゾカルミンGを使用したもので,マロリー染色と同様に,膠原線維,細網線維などをアニリン青で青色に,筋線維や細胞核などをアゾカルミンGで赤色に染める.膵ランゲルハンス島などの細胞内分泌顆粒,硝子滴変性,線維素などの病的産物を染め出す点においても効果的な染色法である.しかし,アザン染色はマッソン染色に比べ,染色に長時間を要することおよびオレンジGの染色性が劣っているなどの難点が多く,現在では,マッソン染色が多く用いられている.ここではアザン・マロリー染色原法と短時間で染色可能なアザン染色変法を比較し,染色理論についても記す.
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