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アポトーシス(apoptosis:葉が枯れ落ちるような細胞死programmed cell death)なる言葉はWyllieが1980年に作りだした言葉であり,アメリカ人はアポトーシス,欧州の人はアポプトーシスと発音する.そしてここ数年,分子生物学の研究報告にはこの用語がゴロゴロ氾濫しているものの,臨床検査分野ではまだあまり使われていないようである.
ステッドマン医学辞典によれば“アポトーシス(枯死)”とは,「バラバラに分散した細胞が断片化により膜結合性の粒子になり,これが他の細胞により捕食され自己消滅すること」と記載されている.対立事象としての“ネクローシス(壊死)”とは,「1つ以上の細胞,あるいは組織,器官の一部分の病理的な死であって,不可逆的な損傷で生じ,核濃縮・核融解・核崩壊がみられる」とある(図c).
ステッドマン医学辞典によれば“アポトーシス(枯死)”とは,「バラバラに分散した細胞が断片化により膜結合性の粒子になり,これが他の細胞により捕食され自己消滅すること」と記載されている.対立事象としての“ネクローシス(壊死)”とは,「1つ以上の細胞,あるいは組織,器官の一部分の病理的な死であって,不可逆的な損傷で生じ,核濃縮・核融解・核崩壊がみられる」とある(図c).
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