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文献詳細

雑誌文献

検査と技術25巻2号

1997年02月発行

文献概要

病気のはなし

アトピー性皮膚炎

著者: 佐々木りか子1

所属機関: 1国立小児病院皮膚科

ページ範囲:P.106 - P.111

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新しい知見
 アトピー性皮膚炎の病態生理については,不明な点が数多く残されているが,現在のところ大きく分けると,アレルギー面と非アレルギー面に二分されると考えられている.ことに最近,非アレルギー面における原因として,角質のバリア機能障害に注目が集まっている.バリア機能障害とは,本来角層が持つべき皮膚の保護機能であるが,この役目を果たすには,角層の脂質量と水分量が正常域にあることが必須である.しかし,本疾患の患者は角質細胞内および角質細胞間の脂質量が低下しており,その原因として脂質合成に必要な酵素異常が指摘されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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