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文献詳細

雑誌文献

検査と技術25巻2号

1997年02月発行

文献概要

技術講座 微生物

Clostridium difficile toxin Aの臨床的意義と検査法

著者: 加藤直樹1 加藤はる1

所属機関: 1岐阜大学医学部附属嫌気性菌実験施設

ページ範囲:P.135 - P.141

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新しい知見
 Clostridium difficileには,toxin A(エンテロトキシン)とtoxin B(サイトトキシン)の両者を産生する株があり,抗菌薬関連下痢症/腸炎あるいはさらに病状の進行した偽膜性腸炎の原因菌となる.これらの疾患は,抗菌薬を投与することにより腸内プローラを構成する多くの菌が減少あるいは死滅し,C. difficileが腸管内で異常増殖して毒素を産生することにより,発生するものと考えられる.診断には酵素抗体法により糞便内のtoxin Aを検出するか,糞便培養後,分離株の毒素産生性を検討する.この目的でpolymerase chain reactionを用いて毒素遺伝子を検出するのも便利である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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