文献詳細
病気のはなし
文献概要
新しい知見
骨格筋の著明な変性・壊死を示す遺伝性疾患として筋ジストロフィーは古くから知られていたが,その発症のメカニズムは長らく不明であった.1980年代後半にデュシェンヌ型筋ジストロフィー患者において細胞骨格蛋白の1つであるジストロフィンの欠損が発見され,責任遺伝子の染色体上の局在も明らかになった.近年,筋ジストロフィーの他の病型(Emery-Dreifuss型,肢帯型の一部,先天性の一部,筋緊張性など)の責任遺伝子の染色体上の局在・DNA異常および遺伝子産物(蛋白)の欠損・異常が明らかとなり,疾患そのものの発症機序も解明されつつある.
骨格筋の著明な変性・壊死を示す遺伝性疾患として筋ジストロフィーは古くから知られていたが,その発症のメカニズムは長らく不明であった.1980年代後半にデュシェンヌ型筋ジストロフィー患者において細胞骨格蛋白の1つであるジストロフィンの欠損が発見され,責任遺伝子の染色体上の局在も明らかになった.近年,筋ジストロフィーの他の病型(Emery-Dreifuss型,肢帯型の一部,先天性の一部,筋緊張性など)の責任遺伝子の染色体上の局在・DNA異常および遺伝子産物(蛋白)の欠損・異常が明らかとなり,疾患そのものの発症機序も解明されつつある.
掲載誌情報