icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術25巻3号

1997年03月発行

文献概要

技術講座 免疫

免疫学的測定法における干渉

著者: 大竹皓子1 加野象次郎1

所属機関: 1慶應義塾大学病院中央検査部

ページ範囲:P.207 - P.213

文献購入ページに移動
新しい知見
 免疫学的測定法を原理とする臨床検査は,近年,非常に多くなり,自動分析装置を用いて抗原または抗体を定量する種々の測定法が普及している.一方,それらの方法で測定された値が,患者の病態と矛盾する場合があり,その原因として測定法に干渉し,誤った結果をもたらす物質の存在が知られるようになった.干渉物質の主なものとして,リウマトイド因子,免疫複合体やヒト抗マウス抗体がある.測定値が干渉を受けているかどうかは極端な異常値でないと発見しにくく,このような干渉の問題は免疫学的定量法の“落とし穴”でもある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?