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技術講座 免疫
免疫学的測定法における干渉
著者: 大竹皓子1 加野象次郎1
所属機関: 1慶應義塾大学病院中央検査部
ページ範囲:P.207 - P.213
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免疫学的測定法を原理とする臨床検査は,近年,非常に多くなり,自動分析装置を用いて抗原または抗体を定量する種々の測定法が普及している.一方,それらの方法で測定された値が,患者の病態と矛盾する場合があり,その原因として測定法に干渉し,誤った結果をもたらす物質の存在が知られるようになった.干渉物質の主なものとして,リウマトイド因子,免疫複合体やヒト抗マウス抗体がある.測定値が干渉を受けているかどうかは極端な異常値でないと発見しにくく,このような干渉の問題は免疫学的定量法の“落とし穴”でもある.
免疫学的測定法を原理とする臨床検査は,近年,非常に多くなり,自動分析装置を用いて抗原または抗体を定量する種々の測定法が普及している.一方,それらの方法で測定された値が,患者の病態と矛盾する場合があり,その原因として測定法に干渉し,誤った結果をもたらす物質の存在が知られるようになった.干渉物質の主なものとして,リウマトイド因子,免疫複合体やヒト抗マウス抗体がある.測定値が干渉を受けているかどうかは極端な異常値でないと発見しにくく,このような干渉の問題は免疫学的定量法の“落とし穴”でもある.
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