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文献概要
検査報告書の書きかた 生化学検査・3
骨髄腫の検査
著者: 細川直登1 河野均也1
所属機関: 1日本大学医学部臨床病理学教室
ページ範囲:P.221 - P.227
文献購入ページに移動多発性骨髄腫とは
骨髄腫とは形質細胞のモノクローナルな腫瘍性増殖により起こる疾患である.40歳以後,特に60〜70歳の高齢者に多く発生し,腫瘍化した細胞がさまざまな異常免疫グロブリンを産生する.骨髄腫細胞の増殖に伴う影響と,過剰に産生された異常免疫グロブリンの影響により,さまざまな症状が出現する.
骨髄腫の初発症状は,骨破壊による骨病変に伴う柊痛が一番多い.骨髄腫患者の約80%にX線写真上,punched out lesion(打ち抜き像)と呼ばれる溶骨性骨破壊像が見られる1).貧血は骨髄腫の初発症状として骨痛に次いで多い2).
骨髄腫とは形質細胞のモノクローナルな腫瘍性増殖により起こる疾患である.40歳以後,特に60〜70歳の高齢者に多く発生し,腫瘍化した細胞がさまざまな異常免疫グロブリンを産生する.骨髄腫細胞の増殖に伴う影響と,過剰に産生された異常免疫グロブリンの影響により,さまざまな症状が出現する.
骨髄腫の初発症状は,骨破壊による骨病変に伴う柊痛が一番多い.骨髄腫患者の約80%にX線写真上,punched out lesion(打ち抜き像)と呼ばれる溶骨性骨破壊像が見られる1).貧血は骨髄腫の初発症状として骨痛に次いで多い2).
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