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検査データを考える
呼吸器感染症と口腔常在菌
著者: 高橋洋1 千葉潤一2 渡辺彰1
所属機関: 1東北大学加齢医学研究所胸部腫瘍内科 2仙台厚生病院臨床検査部細菌検査科
ページ範囲:P.229 - P.233
文献購入ページに移動呼吸器感染症における主要な起炎菌は,結核菌などの例外を除けば,ある程度まではみな口腔,上気道常在菌としての一面も有している,と考えてよい.したがって,喀痰のような常在菌の混入が不可避な検体を用いて検査を行う場合には慎重な判断が必要であり,培養結果のみを重視するのではなく,検体の品質評価,塗抹標本所見や臨床的なデータなどをまじえて総合的に検出菌の起炎性を検討することが必要となる.
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