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文献詳細

雑誌文献

検査と技術25巻3号

1997年03月発行

文献概要

トピックス

脳磁図の測定法

著者: 菅野彰剛1 中里信和2 吉本高志2

所属機関: 1広南病院MEG検査室 2東北大学医学部脳神経外科

ページ範囲:P.254 - P.256

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はじめに
 脳磁図(magnetoencephalography;MEG)は,脳内神経細胞の電気的活動に伴って発生する極めて微弱な磁界であり(図1),超伝導量子干渉素子(superconducting quantum interference device;SQUID)によって計測される.脳機能検査として普及している脳波(electroencephalography;EEG)では神経活動による細胞外電流を計測するが,MEGでは神経細胞内の電流が“右ネジの法則”によりつくりだす磁場をとらえる.EEGでは電流が頭皮上に達するまでに導電率の異なる組織を通過し,信号減衰や空間情報の歪曲が起こる.一方,MEGでは容積電流による磁場はほとんど記録されないため,導電率不均一性による影響を受けにくく,空間解像度が高い1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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