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けんさアラカルト
リポソーム免疫比濁法によるCRPの測定法
著者: 上野貴久1
所属機関: 1日水製薬(株)研究本部
ページ範囲:P.322 - P.322
文献購入ページに移動リポソームとは,図1に示すように両親媒性のリン脂質が親水部分を外側に疎水部分を内側に向けた二重層構造の小胞体であり,一般的には生体膜の構成成分であるリン脂質とコレステロールから調製される.そして,抗体のリポソーム表面への固相化にはアミノ基を導入したリポソームを調製し,これに二官能性試薬を用いて抗体を共有結合させる.これにより,リポソーム表面と共有結合された抗体間には一定の距離が生じるために,一般的に担体凝集系で問題となる担体表面電位による反応阻害を受けにくくなることや,感作された物質の自由度が大きいために反応性が良くなるなどのメリットが得られる.
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