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技術講座 血液
好中球形態異常の見かた
著者: 東克巳1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.329 - P.333
文献購入ページに移動好中球の形態異常における先天性異常については従来からの知見とほぼ変わりはないようである.
後天性異常では白血病をはじめ種々の抗癌剤が開発され,また,その薬理作用も多様なため好中球形態にも変化をきたすことが多くなったようである.特に代謝拮抗剤によるDNA合成阻害や葉酸拮抗などで著明である.また,本稿では取り上げなかったが,白血病の分化誘導剤使用時には成熟好中球内にアウエル小体を認めることにもしばしば遭遇するようになった.
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