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尿検査自動化
著者: 巽典之1
所属機関: 1大阪市立大学医学部臨床検査医学
ページ範囲:P.360 - P.360
文献購入ページに移動隠れたニュートレンドとしては尿検査の自動化システムがある.以前の尿検査は試験紙検査が主流であり,顕微鏡的沈渣分析は“再現性の不確かさ”から臨床医の信頼に十分応えきれないものであった.そこで,精密性と迅速性を求め,それまで不可能と考えられていた尿沈渣解析の自動化を求めた機器の開発が開始された.最初は顕微鏡的方法を踏襲したパターン認識機としてフローセル下で細胞形態をコンピュータ解析するものであり,現在2社から発売されて,図左がその一機種の分析結果ディスプレイである.画像分析方式は,細胞像のスキャニングに時間がかかり,結果として処理速度が遅くなる.このことから蛍光フローサイトメトリーで沈渣を解析しようとして完成されたのが図右に示してあり,1分で精密測定できる.これでもって数的・質的分析をし,病的細胞の存在が光学的に疑われる検体を顕微鏡で再検査する方法が勧められる.
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