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文献概要
病気のはなし
めまい
著者: 堤由紀子1 岩田誠1
所属機関: 1東京女子医科大学脳神経センター神経内科
ページ範囲:P.406 - P.410
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めまいの原因として脳循環障害が疑われる場合には,脳血流についての検査が行われる.以前は侵襲性の高い脳血管撮影が主体であったが,最近は非侵襲性の検査が開発されており,脳血流シンチグラフィー(SPECT),経頭蓋ドプラ(transcranial Doppler;TCD),頸動脈エコーなどが行われる.動脈硬化病変が疑われる場合には,まず頸動脈エコーを行い1),頸動脈硬化病変の強い症例では,SPECTやTCDによって脳血流の左右差の有無を観察する.心原性脳塞栓症や総頸動脈の高度狭窄による一過性脳虚血発作が疑われる場合は,TCDを行い,20〜30分間脳血流をモニターすると,塞栓がhigh intensity transient signal(HTS)として観察される2).
めまいの原因として脳循環障害が疑われる場合には,脳血流についての検査が行われる.以前は侵襲性の高い脳血管撮影が主体であったが,最近は非侵襲性の検査が開発されており,脳血流シンチグラフィー(SPECT),経頭蓋ドプラ(transcranial Doppler;TCD),頸動脈エコーなどが行われる.動脈硬化病変が疑われる場合には,まず頸動脈エコーを行い1),頸動脈硬化病変の強い症例では,SPECTやTCDによって脳血流の左右差の有無を観察する.心原性脳塞栓症や総頸動脈の高度狭窄による一過性脳虚血発作が疑われる場合は,TCDを行い,20〜30分間脳血流をモニターすると,塞栓がhigh intensity transient signal(HTS)として観察される2).
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