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今月の表紙
標準化はなぜ必要か?
著者: 巽典之1 津田泉1
所属機関: 1大阪市立大学医学部臨床検査医学
ページ範囲:P.434 - P.434
文献購入ページに移動 “権威ある雑誌の表紙に足の裏なんて!”とひんしゅくを買いそうであるが,上欄の3図をじっくり見ていただきたい.足の裏からの毛細血管採血法の部位を示した教科書からの抜粋である.aでは,正しい採血法として図示の部位を選び,一気に穿刺する,皮膚が薄いため深く刺さない,少し多めの検体が必要なときは近辺を2〜3か所穿刺する,手技を誤ると仰天するような結果をきたす,と記している.bが掲載されている教科書では,穿刺部位は踵骨に達すると感染を起こしやすいため,踵の中央部は避け,両側の辺縁部,通常は外側部を穿刺するほうが安全といわれている,としている.また,cでは,図示の踵部で,やや前方部が骨に当たらなくてよい,としている.
他方,下欄は白血球杵状核球を示している,dの教科書では,核の幅は狭くなり,曲がっていて,ウインナソーセージ状核があり,核質が濃縮し,粗大な構造のものを杆状核球としている.ただし書きとして,核が同じ太さのものを杆状核球,少しでもくびれがあれば分節球とする説と,細いところが太いところの1/2以下,1/3以下,あるいは1/5以下になったら分節球とする説があるが,このくびれは刻々変化するので,形が不変な糸状になったもののみを分節球とする説が有力であるとしている.
他方,下欄は白血球杵状核球を示している,dの教科書では,核の幅は狭くなり,曲がっていて,ウインナソーセージ状核があり,核質が濃縮し,粗大な構造のものを杆状核球としている.ただし書きとして,核が同じ太さのものを杆状核球,少しでもくびれがあれば分節球とする説と,細いところが太いところの1/2以下,1/3以下,あるいは1/5以下になったら分節球とする説があるが,このくびれは刻々変化するので,形が不変な糸状になったもののみを分節球とする説が有力であるとしている.
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