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技術講座 一般
糞便中の脂肪検査
著者: 近藤孝晴1 中江康之1
所属機関: 1名古屋大学総合保健体育科学センター
ページ範囲:P.435 - P.440
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便中脂肪の測定は脂肪の消化吸収試験の1つであり,消化吸収障害の直接的な証明となる.しかし,日本ではいわゆる脂肪便で苦しむ患者が少ないことに加え,便を取り扱うことに抵抗があり,あまり行われる検査ではない.とはいうものの,最近では食生活の変化に伴い,慢性膵炎の病態も西欧型になりつつあり,消化吸収試験が臨床上必要と考えられる例も増加しつつある.近赤外線法など簡便かつ正確に便中脂肪を測定できる機器が普及すれば,検査件数も増加する可能性がある.
便中脂肪の測定は脂肪の消化吸収試験の1つであり,消化吸収障害の直接的な証明となる.しかし,日本ではいわゆる脂肪便で苦しむ患者が少ないことに加え,便を取り扱うことに抵抗があり,あまり行われる検査ではない.とはいうものの,最近では食生活の変化に伴い,慢性膵炎の病態も西欧型になりつつあり,消化吸収試験が臨床上必要と考えられる例も増加しつつある.近赤外線法など簡便かつ正確に便中脂肪を測定できる機器が普及すれば,検査件数も増加する可能性がある.
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