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文献詳細

雑誌文献

検査と技術25巻5号

1997年05月発行

文献概要

検査報告書の書きかた 血液検査・2

白血球系の検査

著者: 佐藤尚武1

所属機関: 1順天堂大学医学部臨床病理学教室

ページ範囲:P.463 - P.469

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検査の目的と意味
 白血球系の検査には数量的検査と質的検査がある.血球計数が前者の代表であり,一方,質的検査としては形態検査や細胞抗原検索がある.
 白血球数は種々の病態で増加・減少といった変化を示す.そのため生体内の異常の有無を知る目的で,スクリーニング検査の1つとして利用される.ただし,特定の疾患に対する特異性は高くない.数量的検査と質的検査の中間的検査として白血球分画やリンパ球サブセット検査がある.これらは多くの場合,単に異常の有無のみならず,生体内で起こっている変化(病態)についてもかなりの情報を与えてくれる.一般に骨髄像など二次的な形態学的検査や細胞抗原検索は,さらに病態・疾患に特異性の高い情報を提供する.疾患の具体的な診断に直接結びつくような情報が得られることもある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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