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文献詳細

雑誌文献

検査と技術25巻5号

1997年05月発行

文献概要

検査データを考える

妊娠反応

著者: 山本敏也1 倉智博久1 村田雄二1

所属機関: 1大阪大学医学部産科学婦人科学教室

ページ範囲:P.471 - P.475

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はじめに
 ヒト絨毛性ゴナドトロピン(human chorionic gonadotropin;hCG)は,妊娠早期より胎盤の絨毛組織から分泌される分子量約38,000の糖蛋白ホルモンである.
 妊娠の診断には,尿中にhCGの存在を免疫学的定性法で証明する妊娠反応が最も鋭敏で,かつ簡便な方法である.免疫学的定性法としては,赤血球凝集反応を応用したスライド法(ゴナビスライド;持田製薬など)がまず普及し,現在ではモノクローナル抗体を用いたenzyme immunoassay(EIA)に基づく高感度hCG検出試薬が一般化されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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