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技術講座 免疫
抗好中球細胞質抗体
著者: 加藤仁1 御手洗哲也1
所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター第4内科
ページ範囲:P.521 - P.526
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抗好中球細胞質抗体の検出に関しては,ELISA法の普及とともに,細小動脈の壊死性血管炎を呈しながらMPO-ANCA陰性例が少なからず存在することから,間接蛍光抗体法でP-ANCAを呈するMPO以外の抗原の検索と,その病的意義が検討されている.また,細小動脈の血管炎との関連性が明らかになってきたMPO-ANCA,PR-3-ANCAでは,この抗体が認識する抗原のエピトープの解析が進められ,血管炎の発症に至る詳細なメカニズムが明らかにされようとしている.糸球体内皮細胞の膜表面に発現するgp130と好中球ライソゾーム膜糖蛋白であるh-lamp-2は,血管炎の発生機序の解明につながるものと期待される.
抗好中球細胞質抗体の検出に関しては,ELISA法の普及とともに,細小動脈の壊死性血管炎を呈しながらMPO-ANCA陰性例が少なからず存在することから,間接蛍光抗体法でP-ANCAを呈するMPO以外の抗原の検索と,その病的意義が検討されている.また,細小動脈の血管炎との関連性が明らかになってきたMPO-ANCA,PR-3-ANCAでは,この抗体が認識する抗原のエピトープの解析が進められ,血管炎の発症に至る詳細なメカニズムが明らかにされようとしている.糸球体内皮細胞の膜表面に発現するgp130と好中球ライソゾーム膜糖蛋白であるh-lamp-2は,血管炎の発生機序の解明につながるものと期待される.
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