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検査データを考える
DICにみられる検査データ
著者: 東田修二1 奈良信雄1
所属機関: 1東京医科歯科大学医学部臨床検査医学
ページ範囲:P.541 - P.544
文献購入ページに移動はじめに
播種性血管内凝固症候群(disseminated intravascular coagulation;DIC)の病態は,分子生物学的方法を用いることにより,ここ数年間で急速に解明されてきた.その結果,多くの分子マーカーが臨床検査項目として取り入れられ,患者の病態を詳細に検討することが可能となってきている.こうした最新の知見は,他の優れた総説1)を参照していただくこととして,本稿では厚生省DIC診断基準2)で用いられる範囲の,基本的な検査データの解釈のしかたを解説する.
播種性血管内凝固症候群(disseminated intravascular coagulation;DIC)の病態は,分子生物学的方法を用いることにより,ここ数年間で急速に解明されてきた.その結果,多くの分子マーカーが臨床検査項目として取り入れられ,患者の病態を詳細に検討することが可能となってきている.こうした最新の知見は,他の優れた総説1)を参照していただくこととして,本稿では厚生省DIC診断基準2)で用いられる範囲の,基本的な検査データの解釈のしかたを解説する.
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