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抗HIV剤の現状
著者: 中村哲也1
所属機関: 1東京大学医科学研究所附属病院感染免疫内科
ページ範囲:P.554 - P.557
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ヒト免疫不全ウイルス(human immunodeficiency virus;HIV)により引き起こされる後天性免疫不全症候群(acquired immunodeficiency syndrome;AIDS)は1990年代に入りアジア・アフリカなどの発展途上国を中心に爆発的な増加を示し,今世紀末には全世界でHIV感染者が2,000〜4,000万人に達するものと予想されている.人類の脅威ともいうべきこのウイルスを撲滅すべく多くの科学者が精力的な研究を行った結果,抗HIV剤の開発はここ数年で長足の進歩を遂げた.本稿では,最近のHIVに対する治療の概念,抗HIV剤の使用方法,治療成績などについてわかりやすく説明したい.
ヒト免疫不全ウイルス(human immunodeficiency virus;HIV)により引き起こされる後天性免疫不全症候群(acquired immunodeficiency syndrome;AIDS)は1990年代に入りアジア・アフリカなどの発展途上国を中心に爆発的な増加を示し,今世紀末には全世界でHIV感染者が2,000〜4,000万人に達するものと予想されている.人類の脅威ともいうべきこのウイルスを撲滅すべく多くの科学者が精力的な研究を行った結果,抗HIV剤の開発はここ数年で長足の進歩を遂げた.本稿では,最近のHIVに対する治療の概念,抗HIV剤の使用方法,治療成績などについてわかりやすく説明したい.
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